大判プレスカメラ

この「もう1回」のシーンは非常に印象深いでしょう。ギターを振り回したヘプバーンの姿を捉えたのは大判プレスカメラです。

どのカメラなのかは確かではないですが、形からすると4×5のGraflex Speed Graphic(スピグラ)だと推測します。

4×5のGraflex Speed Graphic(from Wiki

1960年代まで、このようなプレスカメラが使われていました。フィルムの拡大作業が必要とせず、そのまま新聞に載せれることが大きなメリットです。その後、フィルム性能の向上に伴って、利便性や撮影枚数から35mmカメラに負けて、1970年代からは報道の第一陣からはほとどん退けていました。

GraflexのSpeed Graphicの最大の特徴はフォーカルプレーンシャッターを備えていることです。そのおかげで1/1000sの最高速度を実現したことで、「Speed」の名を冠したのです。大判レンズのレンズシャッターも使用可能で、フラッシュを使いたい時のシンクロの心配はありません。このような重複機能によって、シャッターが片方壊れたとしても、シャッターチャンスは逃さない報道カメラマンのニーズに合っています。

基本的にシートフィルムを使いますが、120や220フィルムホルダーの装着によって、ロールフィルムも使えます。

まとめ

『ローマの休日』のなかで登場したこの2種類のカメラは、フォーマットやサイズにおいては両極端です。8mmフィルムと4×5は100倍以上の差があります。しかし、大切な一瞬を記録する意味では同じだと思います。

スマホカメラ全盛の今、Echo 8のような盗撮的な使い方はホットトピックです。写真撮影はどこまで許されるのか、至る所に設置されている監視カメラは我々の生活とどう干渉しているのかなどシリアスな検討が必要でしょう。

最後、映画そのものに戻ります。ファンとして、様々な作品から世界に愛を広げたオードリー・ヘプバーンに

ありがとうございました!

from Breakfast at Tiffany’s

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