ミラーレスカメラの最大のメリットは軽量のボディだと思います。しかし、レンズが重デカくなると、ミラーレス本来の良さが発揮できません。特にスナップショット用のレンズはなおさらです。
私が最初にソニーα7RIIを購入したとき、1本目のFEマウントレンズがスナップショット用のFE28mm F2.8です。明るくてコンパクト、値段も5万円弱とかなり安いです。小型のミラーレスにつけるとバランスもいいです。
このレンズをかなり愛用しています。一年半の使用経験に基づいたレビューを書きます。
外観
長さが60mmで、フードをつけると89mmになります。このクラスの単焦点レンズにしては小さいほうです。重さが200gしかなく、持ち運ぶには負担がほとんどかからないレベルです。
作りでいうと、さすがにGマスターレンズのレベルにはいかないですが、しっかりしているほうです。鏡筒にはプラチックではなく、アルミニウム合金が使われていて、チープ感はありません。
マニュアルフォーカスに切り替えるボタンやレバーがなく、フォーカスリングがあるだけの構造です。個人的にこのレンズをMFで使わないので、不満はありません。
光学性能
解像力
絞り開放(F=2.0)のとき、中央が十分シャープです。周辺の部分は比較的甘いです。F5.6まで絞ると、かなり改善されます。
色収差
開放のときでもそこまで顕著ではないです。リタッチをかけるとほぼ消えるくらいのレベルです。極端に高いコントラストのシーンでさえ驚くほど抑えられています。
ボケ
正直このクラスの広角レンズのボケにはあまり期待しなかったのですが、意外となめらかです。木とかが背景になると、さすがにうるさくなりますが、スナップショットレンズにしては十分きれいです。
フレア
一言でいうと、ないです。逆光のシーンもかなりの数を撮ったのですが、一度見かけたこともありません。
リタッチで除去できますが、周辺光量落ちと歪曲収差について補足します。
このレンズの周辺光量落ち、特に開放付近ではかなり顕著です。小さい広角レンズなので、仕方ない部分もあります。
歪曲収差もかなりのものです。広角レンズによくある樽型で、一目でわかるレベルです。
オートフォーカス
広角レンズなので、繰り出しの距離が短いです。オートフォーカスの性能は想定と同じく、静かかつ高速(ピント会うまで0.3秒)です。もちろんソニー自慢の瞳AFも使えます。AFテストの動画はこちらをご覧ください。
ギャラリー
基本仕様
焦点距離 | 28mm |
口径比 | 1 : 2.0 |
最小絞り | F22 |
レンズ構成 | 8群9枚 |
画角 | 75° |
絞り羽根枚数 | 9 枚 |
最短撮影距離 | 0.29m(AF時) 0.25m(MF時) |
最大撮影倍率 | 0.13(AF時) 0.16(MF時) |
最大径×全長 | φ64×60mm |
フィルターサイズ | φ49mm |
重量 | 200g |
レンズフード | ALC-SH112 |
まとめ
ソニーFE28mm F2.0は気軽持ち歩くレンズとして、コストパフォーマンスが非常にすばらしいレンズだと思います。この価格帯では他に選択肢がない状態です。
ギャラリーにある写真のほとんどが旅行先で撮ったものです。軽量かつコンパクトであることによって、旅行そのものをもっと楽しめたのではないかと思います。
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