MマウントレンズでもAFができる:魔法のマウントアダプターTechart LM-EA7

ミラーレスの時代になって、マウントアダプター経由でビンテージレンズを楽しめるようになりました。

特にMマウントレンズがミラーレスと相性がいいです。なぜかというと、Mマウントレンズが小さく、ミラーレスの薄いボディに装着しても違和感がないからです。

ソニーα7RII フォクトレンダー40/1.2VM
ソニーα7RII + フォクトレンダー40/1.2VM

単焦点のMマウントレンズは画質がとても高く、独特の「持ち味」も写真を際立たせます。

ソニーの大口径FE単焦点レンズと比べて、同じ口径で、Mマウントレンズが小さいです。中古で大量なMマウントレンズが転がっています。中古レンズの買い方はこちらの記事を読んでください。

しかし、Mマウントレンズはマニュアルフォーカスレンズです。使用するとき、とても不便で、フォーカスを合わせることが難しいです。

そこで、Mマウントレンズをオートフォーカスで使えるように開発されたのがLM-EA7というマウントアダプターになります。価格は4万円です。

対応しているボディはソニーα9、α7IIシリーズとα7IIIシリーズ、α6500 およびα6300など、位相差AF搭載のEマウントカメラ。

ちなみに、上記の機種は機内手ブレ補正なので、Mマウントレンズに手ブレ補正がないという「欠点」を補ってくれます。

私自身はこのアダプターのヘビーユーザーです。どこが気に入って、どこが要注意、そしてどこを改善してほしいかを話します。

しっかりしたマウント

マウントアダプターLM-EA7
LM-EA7にフォクトレンダー40/1.2を装着した状態

アダプターなので、とてもシンプルです。

一面にFEマウントに装着するためのバヨネット、反対方面はMマウントとなっています。

マウントアダプターの基本はこの両面がしっかりしているかどうかです。

カメラ本体の重量とレンズの重量を背負うので、しっかり作られていないと、光軸がずれて、焦点が合わなくなります。

このアダプターの両サイドは強固な金属でしっかり固定されています。そこは安心です。

0.5秒でピントが合う

手元のフォクトレンダー 40/1.2を装着して、オートフォーカスさせてみます。下の動画をみてください。

LM-EA7
絞りごとのオートフォーカステスト

0.5秒でピントが合うんです。AF-C(追従フォーカス)も使えますが、ちょっと遅いです。普通に使う分には十分でしょう。(スポーツとかは厳しいですが)

顔検出は普通に使えますが、瞳検出はα7RIIではダメでした。

オートフォーカス性能はカメラにも依存します。私の持っているα7RIIだと、中心部のフォーカス性能がよくて、周辺はイマイチです。

α7IIIシリーズではそこらへんが改善されているらしいです。瞳検出もできるようになっています。

使用方法

LM-EA7マウントアダプター
LM-EA7

まずは使用方法をベースに説明します。

  1. カメラ本体側の絞りは必ず2.0にします。
  2. レンズのフォーカスリングを無限遠にセットします。
  3. 近距離の物体にピントを合わせたいとき、フォーカスリングを最短まで回します。
  4. シャッターボタンを半押しすると、アダプターが繰り出し、オートフォーカスが機能します。
  5. マニュアルフォーカスをしたいときは、AF/MFボタンを押しっぱなしにして、フォーカスリングを回します。

注意点

1. アダプターにフォーカス機構があるため、カメラにつけると、普通はみ出してしまいます。

α7シリーズの場合はこちらのL字ハンドラーと合わせて使ってください。(αバージョンによる高さの違いに気をつけてください)

2. 露出補正は普通に使えます。

3. 軽いレンズのピント合わせが速い、300-600gも普通に使えます。

4. 85mm以下広角、標準レンズが使いやすいが、望遠レンズは苦手です。

5. バッテリーの消耗ですが、一回で200-250枚は撮れます。

6. できるだけ開放付近でオートフォーカスを行いましょう。

7. 各種状況下においての最小絞り
晴れ:F11
曇り:F5.6
夜(灯あり):F/2

8. 焦点距離の違うレンズの最短撮影距離目安:
28mm:20cm
35mm:28cm
50mm:43cm
75mm:75cm
90mm:75cm

9. Mマウント以外のレンズ(Lマウントなど)をMマウントに変換できれば、同じような使い方ができます。普通はMマウント変換アダプターを挟みますが、マウント改造という手もあります。

ファームウェアのアップデートをアプリでできる

現時点の最新バージョンは6.0です。

ファームウェアがアップデートされると、フォーカススピードの向上やバッテリー消耗の減少など様々なメリットがあります。

アプリ使って、ファームウェアが更新できることはとても便利です。カメラのファームウェア更新もそうして欲しいです。毎回SDカードにファイルを置くのが面倒くさいです。

詳しい更新手順はこちらの記事を参照してください。

改善ポイント

アダプターには難しいじゃないかというようなところもありますが、グチだと思ってください。

  • 絞り情報がない:EXIFには常にF2.0でセットされます。
  • AF-Cが遅い
  • 起動若干遅い(ファームウェア5.0からはかなり改善)
  • くらいところはなかなかピントが合わない

まとめ

ここまではライカMマウントをオートフォーカスで使うマウントアダプターの紹介でした。

私はMマウントレンズが大好きなので、オートフォーカスができると本当に助かります。

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同じ会社の製品で、コンタックスのGレンズをオートフォーカスできるマウントアダプターも開発したらしいです。今度機会があったら、使ってみたいと思います。

では、楽しいカメラライフをお過ごしください!

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