ミラーレスの時代になって、マウントアダプター経由でビンテージレンズを楽しめるようになりました。
特にMマウントレンズがミラーレスと相性がいいです。なぜかというと、Mマウントレンズが小さく、ミラーレスの薄いボディに装着しても違和感がないからです。
単焦点のMマウントレンズは画質がとても高く、独特の「持ち味」も写真を際立たせます。
ソニーの大口径FE単焦点レンズと比べて、同じ口径で、Mマウントレンズが小さいです。中古で大量なMマウントレンズが転がっています。中古レンズの買い方はこちらの記事を読んでください。
しかし、Mマウントレンズはマニュアルフォーカスレンズです。使用するとき、とても不便で、フォーカスを合わせることが難しいです。
そこで、Mマウントレンズをオートフォーカスで使えるように開発されたのがLM-EA7というマウントアダプターになります。価格は4万円です。
対応しているボディはソニーα9、α7IIシリーズとα7IIIシリーズ、α6500 およびα6300など、位相差AF搭載のEマウントカメラ。
ちなみに、上記の機種は機内手ブレ補正なので、Mマウントレンズに手ブレ補正がないという「欠点」を補ってくれます。
私自身はこのアダプターのヘビーユーザーです。どこが気に入って、どこが要注意、そしてどこを改善してほしいかを話します。
しっかりしたマウント
アダプターなので、とてもシンプルです。
一面にFEマウントに装着するためのバヨネット、反対方面はMマウントとなっています。
マウントアダプターの基本はこの両面がしっかりしているかどうかです。
カメラ本体の重量とレンズの重量を背負うので、しっかり作られていないと、光軸がずれて、焦点が合わなくなります。
このアダプターの両サイドは強固な金属でしっかり固定されています。そこは安心です。
0.5秒でピントが合う
手元のフォクトレンダー 40/1.2を装着して、オートフォーカスさせてみます。下の動画をみてください。
0.5秒でピントが合うんです。AF-C(追従フォーカス)も使えますが、ちょっと遅いです。普通に使う分には十分でしょう。(スポーツとかは厳しいですが)
顔検出は普通に使えますが、瞳検出はα7RIIではダメでした。
オートフォーカス性能はカメラにも依存します。私の持っているα7RIIだと、中心部のフォーカス性能がよくて、周辺はイマイチです。
α7IIIシリーズではそこらへんが改善されているらしいです。瞳検出もできるようになっています。
使用方法
まずは使用方法をベースに説明します。
- カメラ本体側の絞りは必ず2.0にします。
- レンズのフォーカスリングを無限遠にセットします。
- 近距離の物体にピントを合わせたいとき、フォーカスリングを最短まで回します。
- シャッターボタンを半押しすると、アダプターが繰り出し、オートフォーカスが機能します。
- マニュアルフォーカスをしたいときは、AF/MFボタンを押しっぱなしにして、フォーカスリングを回します。
注意点
1. アダプターにフォーカス機構があるため、カメラにつけると、普通はみ出してしまいます。
α7シリーズの場合はこちらのL字ハンドラーと合わせて使ってください。(αバージョンによる高さの違いに気をつけてください)
2. 露出補正は普通に使えます。
3. 軽いレンズのピント合わせが速い、300-600gも普通に使えます。
4. 85mm以下広角、標準レンズが使いやすいが、望遠レンズは苦手です。
5. バッテリーの消耗ですが、一回で200-250枚は撮れます。
6. できるだけ開放付近でオートフォーカスを行いましょう。
7. 各種状況下においての最小絞り:
晴れ:F11
曇り:F5.6
夜(灯あり):F/2
8. 焦点距離の違うレンズの最短撮影距離目安:
28mm:20cm
35mm:28cm
50mm:43cm
75mm:75cm
90mm:75cm
9. Mマウント以外のレンズ(Lマウントなど)をMマウントに変換できれば、同じような使い方ができます。普通はMマウント変換アダプターを挟みますが、マウント改造という手もあります。
ファームウェアのアップデートをアプリでできる
現時点の最新バージョンは6.0です。
ファームウェアがアップデートされると、フォーカススピードの向上やバッテリー消耗の減少など様々なメリットがあります。
アプリ使って、ファームウェアが更新できることはとても便利です。カメラのファームウェア更新もそうして欲しいです。毎回SDカードにファイルを置くのが面倒くさいです。
詳しい更新手順はこちらの記事を参照してください。
改善ポイント
アダプターには難しいじゃないかというようなところもありますが、グチだと思ってください。
- 絞り情報がない:EXIFには常にF2.0でセットされます。
- AF-Cが遅い
- 起動若干遅い(ファームウェア5.0からはかなり改善)
- くらいところはなかなかピントが合わない
まとめ
ここまではライカMマウントをオートフォーカスで使うマウントアダプターの紹介でした。
私はMマウントレンズが大好きなので、オートフォーカスができると本当に助かります。
現金で購入するなら、Amazonギフト券にチャージすることで、最大2.5%のポイントがもらえます!
同じ会社の製品で、コンタックスのGレンズをオートフォーカスできるマウントアダプターも開発したらしいです。今度機会があったら、使ってみたいと思います。
では、楽しいカメラライフをお過ごしください!
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