ソニーRX100M3レビュー

ソニー RX100M3

サブカメラとして、なぜソニーRX100M3を選んだのかは前回話しました。6万円台で、RX100M3と同価格帯の横比較とシリーズの縦比較をしました。

今回は2017年から2年ほどの使用経験を元にレビューを書きます。(手元にマクロレンズがないため、一部の写真は外部サイトより引用しています)

ISO1250 30mm F2.5

結論として、機能面では大変満足しています。ポケットに入れるコンパクトさで、すぐ取り出して、すぐ写真撮影ができます。

高性能なズームレンズ、24-70mm F1.8-2.8は大口径でありながら、普段一番よく使う焦点距離をカバーしています。180度チルト可能なモニターは旅先の自撮りに非常に便利です。内蔵EVFは一眼カメラ並みの撮影体験をもたらしました。

もちろん全部いいとこではなく、改善ポイントはAF速度とズーム操作です。

では詳しく見ていきましょう。(サンプル写真はしか見たくない方目次から辿ってください)

レンズ

RX100M3のレンズはツァイスの高性能ズームレンズです。Vario-Sonnar T*の35mm換算24-70mmで、9群10枚の設計です。なんと9枚が非球面で、さらにそのうちの二枚が高精度接合の非球面レンズです。とんでもない豪華です。

その結果は収差が極めて少なく、非常に高い解像度です。歪曲収差も色収差もほとんどなく、さすがツァイスとしか言えないくらいの性能です。

広角の24-mm側はF1.8の明るさを持っています。最短撮影距離は5cm、近寄って背景をぼかすことも簡単です。

ISO200 24mm F1.8

レンズの長さですが、24mmの状態で5cmくらい伸ばしていて、70mmの望遠側は逆に少し縮みます。

レンズの伸縮具合

EVF

EVFが準備されている状態

先代のRX100M2のホットシューと引き換えに、電子ビューファインダー(EVF)を本体正面から見て、右上に内蔵されています。この設計は今年発売のRX100M7までの全後継機に採用されています。

スペックでいうと、144万画素のOLEDで、接眼レンズにツァイスのT*コーティングが施されています。クリアかつ見やすいです。スポーツ選手のような動きの速い被写体でなければ、実用十分の反応速度です。

ファインダー横のレバーを引くと、EVFが射出され、接眼部を引き出すと使えます。実に見事な設計で、携帯性と機能性を両立しています。

ソニーRX100M3 EVF
EVFの準備方法

視度調整はよくあるダイヤルではなく、接眼レンズを引き出したら、上にレバーがあって、それを回して調整します。

この設計のもう一つのいいところは鼻をモニターに接触せずにファインダーが覗けることです。下の図をご覧ください。

鼻をモニターにぶつけなくてもファインダーが覗ける

外観と操作性

290gの黒い金属製ボディで、手のひらサイズです。本体が薄く、ホールドするには不自由のため、グリップを付けています。どうせレンズが18mm出張っているから、最初からグリップをつけてもいいんじゃないと思います。

レンズが18m出張っている

正面から見ると非常に格好いいカメラです。ストレートなラインで、シンプルかつ力強さを感じます。左上にはオートフォーカスの補助用LEDがあります。暗いシーンでは、被写体にオレンジ色の光が当てられます。右下には「ZEISS」の青マークが入っていて、身分の表現をしていると感じます。

オートフォーカス補助LEDと「ZEISS」マーク

ボディの右側に皮で覆われているのがデータの接続口です。パソコンに繋ぐとき、mini USBの接続口を使うくらいです。スマホに転送するときはカメラボディがWifiホットスポットとなって、無線でで送信できます。

ボディの背面

操作系はソニーのαシリーズのミラーレスにも似ています。本体の上には撮影モードを切り替えるダイヤルです。レンズのリングと、背面にあるリングの二つで絞りなり、シャッターなり、露出補正なりを調整します。用途はメニューからカスタマイズできます。全てのボタンに同心円が掘られ、摩擦が増えることで、触感がいいです。

フラッシュは上の中央に配置されていて、非常に実用的です。フラッシュを跳ね返えす使いかたもできます。

フラッシュを手で上向きにして、光を跳ね返す

180度回転可能なモニターは自撮りを可能にしました。24mmの広角レンズと組み合わせると、手を伸ばすだけで、三人は入れます。

モニターを180度回転した状態にすると、自動的に3sカウントダウンの自撮りモードになる

起動には1.5sくらいかかります。瞬時とは言えないが、十分速いです。α7RIIを使い慣れていることもあって、このカメラの操作が非常にスムーズにできます。基本的にFnボタンのメニューから必要な設定ができます。少し不便を感じたのは、ISOの設定が単独のボタンではないところです。

Fnボタンのメニューから基本設定の変更ができる

ズームの操作はレバー操作の電動ズームです。自分は少し潔癖症もあって、焦点距離を指定したいときにはなかなかうまく行きません。ズーム操作をステップ操作できるといいです。

オートフォーカス

80%のシーンにおいては問題なく、0.2sとかなり速いスピードでピントが合います。低コントラストと暗いシーンにおいては結構遅く、ピント合うのが一苦労します。

実写サンプル

ソニーRX100M3は1インチの裏面照射型Exmor Rセンサーを搭載しています。高感度はさすがにフルサイズにかなわないが、ISO1600までのノイズがよく抑えられています。実写サンプルで確認しましょう。

ISO125 70mm F2.8
ISO125 35mm F5.6
ISO320 70mm F2.8
ISO125 30mm F2.8
ISO500 24mm F2.8
ISO400 24mm F4.5
ISO125 24mm F6.3
ISO6400 24mm F2.8
ISO2500 40mm F2.8

まとめ

ソニーRX100M3は6万円台という手頃な価格で、ここまで機能を凝縮して、かつコンパクトにできたのはすばらしいです。私にとって、カメラのコンパクトさが常に大事で、手軽に高画質と操作性を両立できたRX100M3は大変ありがたいカメラです。もう少し望遠側が欲しいなので、今度アップデートするなら、RX100M6かRX100M7あたりですね。

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