Sony FE 50mm F1.4 GMは4月21日に発売されました。今年のCP+で試し撮りした後、いち早く予約注文しました。届いてから数日間の使用経験に基づき、レビューと感想を話します。
ベストチョイスである理由
私はレンズ選びにはかなり慎重で、過去予約注文した経験は一度もありません。にもかかわらず、50 1.4 GMを手にしたときには、「間違いなく最強の50 1.4」であることを確認しました。それを一言で表すと
軽量である上、最強クラスの光学性能
私の一番好きなレンズは焦点距離は50mm付近の標準レンズです。過去にはライカの50mm 1.4 Summilux ASPHやASPH以前のSummiluxを愛用していました。大口径のフォクトレンダー40mm F1.2 Noktonも長く使用していて、このブログでも紹介したことがあります。
しかし、近年発売のMマウント以外の50mm 1.4からはずっと距離をおいていましました。光学性能を求めるあまりに、レンズがかなり重く、デカくなって、とても気軽に持ち出せる標準レンズではないです。その典型的な例はZeissのOtusシリーズやシグマのArtシリーズです。ソニー本家のPlanar T* FE 50mm F1.4でさえ778gもあって、しかも開放からは割とソフトに感じましす。
FE 50mm F1.4 GMの重さは516gです。Mマウント系の50mmほどではなくても十分軽いと感じます。これは実際外に持ち出してみた時の感覚で、個人差もあると思いますが、ライカを使っていた時とほぼ変わらない手応えです(ライカはボディが重い。一方アダプターを介してミラーレスに使う場合はアダプターの重量が加算されてしまう)。
光学性能の面に関しては申し分ないほど優秀です。特にF1.4の時から周辺の解像度まで非常に高いのが驚きました。Sonyが公開したMTF曲線と実写での感覚は一致しています。
元の画像 右上の一角を拡大
MTF曲線について詳しく知りたい方はこちらのブログを参照してください。
光学面において、色収差、フレア、歪曲など、特筆すべき欠点はなく、Otusシリーズと比較しても劣らないと言っていいでしょう。気になる方はこちらの動画を参考にしてください。
実写サンプル
以下のサンプルは全部開放で撮影したものです。
まとめ
どんなに性能が優秀であっても、持ち出したくない機材は良い機材とはいえません(その人にとって)。Otusから始まった性能重視、重量無視には大変残念に思ってきました。だから今回のFE 50 1.4GMの登場には非常に嬉しく思っています。このレンズの構造が特殊で、ライカのような伝統的なダブルガウスでもなければ、OtusのようなDistagonでもなく、レンズデザインの新たな可能性を示しています。
最後、値段について私の考え方を話します。標準レンズに18万も払うかという意見もあると思います。それはレンズの使用習慣や個人の志向によります。50mmの大口径レンズは私の一番よく使うレンズです。そのためには性能と携帯性を同時に備わった最強クラスのものを求めます。ゆえに、FE 50mm F1.4 GMが私のベストチョイスです。
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