高コントラストシーンをモノクロフィルムで挑む

コロナになってから、写真を取る時間がだいぶ少なくなってしまいました。

最近なんとなく周囲の人もウィズコロナで生きていくという意識になった気がして、私もカメラを持って外に出かけようと思うようになりました。

さて、本題の高コントラストですが、実はこれがモノクロ写真で被写体を上手に表現する一種「近道」のようなやり方だと感じたのです。

カラー写真と同じ観察アプローチで被写体にのぞむと、どうしてもつまらない写真になってしまいます。友人曰く「モノクロは表現力がカラーに及ばない分、できるだけシンプルな絵作りにしないといけない」、まさにその通りです。

そこで思いついたのは高コントラストシーンを撮影することでした。色の表現ができないが、明暗はモノクロの十八番、故に高コントラストなら、明暗の対立から色を省けたモノクロは適応するのではと心底で呟きました。

ところが、高コントラストはそれなりの難点もあります。ダイナミックレンジに収めきれず、白飛びや黒つぶれが起こりやすいです。それを乗り越えるための対策を考えました。

  1. Rollei Ortho 25という密度曲線が平らなフィルムを使う
  2. 静止現像でコントラストを制御する

当然、シートフィルムならゾーンシステムという最強の武器がありますので、ここではロールフィルム前提で話を進めていきます。

1番目のRollei Ortho 25は密度曲線が一般的なフィルムより平らなため、高コントラストだと好都合になります。下がこのフィルムの密度曲線と普段よく使うTri-X400TXの密度曲線の比較です。

2番目の静止現像はよく使われる手法で、現像液の疲労を利用してコントラストを抑えます。今回はTri-X 400TXで Spur Acurol Nという現像液で、1+120に希釈し、20℃で、2.5時間放置しました。まずまずの結果でした。

この静止現像はRodinalを使う情報が多いようですが、なんとなく同じ希釈の普段通り(30秒連続撹拌+1分おき撹拌)の現像時間の3〜4倍は要すると推測します。今回の場合は1+120の場合は44分だったため、2.5時間に伸ばしました。

で、まずRollei Ortho 25の結果はこちらです。このフィルム、今まで使いがってが悪かったが、やっと使い道が見つかりました。(Orthoの使い方にしなかったのは本筋から外れたかもしれないが)

続いて、静止現像の結果です。なかなか面白い描写になって、この眠たさが好きです。