あのマークは何?フィルムカメラとレンズのあれこれ

pentax 67 90mm F2.8
Pentax 67用レンズTakumar 6×7 90mm F2.8
この「U」マークは何だろう?

フィルムカメラやレンズが手に入って、しばらくワクワクした後、ボディに刻まれている奇妙なマークに気付きます。「なんやね?」と思いながら、調べようとしても、簡単には見つかりません。今回の記事はそういった記号やマークの意味についてまとめていきます。当然網羅できるわけがないので、読者の方が手持ちの機材についてシェアしたいもの、もしくは質問があれば、教えてください。

Takumar 6×7 90mm F2.8 LSのU/Sマーク

このレンズはリーフシャッターを持っています。カメラのボディに装着した時、レンズ内蔵のリーフシャッターを使うか、カメラのフォーカルプレーンシャッターを使うかが選べます。このU/Sマークはリーフシャッターを使う場合のみ、機能します。

レンズのUマークは”usual”の意味で、1/30〜1/500sのスピードでリーフシャッターを使うことができます。ほとんどの場合、リーフシャッターを使う理由はフラッシュを高速のシャッタースピードで使いたいため、ケーブルでフラッシュとつないで、ボディのシャッタースピードを1/8s以下に設定して、ボディのシャッターボタンを押します。

レンズのSマークは”special”の意味で、多重露出をしたいときに使います。Uの時と違って、レンズにリリースケーブルをつけて、シャッターの操作をする必要があります。本体のシャッタースピードをXと1000の間の黒の部分に設定します。リーフシャッターをチャージして、本体のシャッターボタンを押すと、カメラ本体側のシャッターが開いて、リーフシャッターは閉じた状態になります。リリースケーブルでリーフシャッターを開きます。チャージとリリースの繰り返しで多重露出ができるようになります。カメラ側のシャッタースピードをXまたは1000に戻すと、レバーが引けて、次のコマに進めることができます。

参考

Breaking the Pentax 67 Sync Speed

オールドレンズの距離表示に赤線

上の図の赤線です。これは赤外線(IR)撮影する時、無限大の合わせる位置です。

オールドレンズにはマニュアルフォーカスのための距離尺度が大体ついています。普段の撮影は上の図の無限大が合わせているところでいいですが、赤外線撮影する時、ピントがずれてしまいます。赤外線のみのため、波長が普段の撮影時と比べ長いです。この赤線に合わせて無限を合わされば、問題ないでしょう。

参考

カメラ軍幹部、丸の真ん中にバー

距離基準マークと言って、フィルムの平面の位置を示しています。

正確に被写体からどれくらい離れているかを計測したい場合や、最短撮影距離はどこまでの距離など、正確に知りたい場合に役立ちますが、普段は気にしなくていいでしょう。

参考

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