自宅で湿板写真:トレイを使ってキャビネ判を撮る

今日も湿板写真です。午後4回同じプレートで練習をしました。

今回の成果

前回の記事で、カメラ、薬品揃えて、やっと湿板写真が撮れたことを書きました。自宅で初めての湿板写真に至るまで、特に道具揃えが大変で、硝酸銀ケースの自作までやりました。

今は5×7のフィルムホルダーを改造して、ひとまわり小さいキャビネ判を撮っています。しかし、わざわざ硝酸銀タンクの自作をしたものの、将来的にもっと大きいサイズのプレートを想定して作ったので、キャビネ判にはもったいないです。(というより、そんなにたくさん硝酸銀を買っていないのが本当の理由ですが…)

というわけで、自作したタンクとは別、今はトレイを使ってプレートの感光化をしています。定着もトレイを使っています。今回の記事は自宅で暗室を作る方法とトレイ法のご紹介をします。

電球とトレイ

道具

左から暗室のための赤電球、定着用のトレイ、感光用のトレイとディッパーです。

暗室作りは極めて簡単です。バスルームに赤電球をつけるだけでできます。上の図にある電球はアマゾンで買ったやつで、2個セットで1400円です。セーフライトより遥かに安いです。

赤電球をつけた様子

私のバスルームが狭いので、一個で十分な明るさです。

トレイですが、百均で買った食品用のやつです。蓋がついているのが嬉しいポイントです。硝酸銀用のトレイには黒塗りして、できるだけ感光させないようにしています。

ディッパーも百均で買ったカタログ立てを改造したものです。先端部を火で加熱して、少し曲げると、ちょうどプレートが乗っかるようになります。加熱するとき、火から少し離れた距離で、先端部分だけをあて、そうすると重力で自動的に垂らしてきます。作業するときは厚手の手袋を必ず着用します。

先端を少し曲げる

作業プロセス

教科書通りですが、トレイを使うと、毎回硝酸銀と定着液を瓶に戻さないといけません。かなり慎重にやらないと、こぼしてまいます。

注意事項としては、液体があちこちこぼす可能性が高いので、例えばコロジオンの塗布みたいな作業をするとき、下に段ボールや新聞紙何枚か敷いておくと後片付けが楽になります。

大量にゴム手袋とキッチンペーパーを購入することをお勧めします。今日の午後4回写真作りをしましたが、キッチンペーパー一本が消えるくらいの消費量です。

湿板は失敗する可能性が高いので、私は同じプレートの使い回しをしています。コロジオン膜が弱いので、スポンジで摺ったら消せます。

湿板のラチチュードが狭い

本題から外れますが、今日の撮影で実感したのは湿板のラチチュードが本当に狭いです!自撮りを試してみたら、光の当たった半分の顔だけ明るく見えて、残りの半分は真っ暗でした。天気がかなり曇っていたので、8s以上かかり、像が完全にブレてしまいました。

湿板の感光特性にも改めて認識しました。白はめちゃくちゃ反射して、コロジオンもそれを拾えられるが、黄色や緑色にはかなり鈍いです。黒ならもっとひどいです。詳細はこのビデオの解説がわかりやすいです。

What Collodion Sees

湿板をよく撮れるためには、ライティングが極めて重要です。デジタルカメラのように適当に撮って、RAW現像でなんとかなるわけにはいかないので、ストロボや照明を使ってみたいと思います。

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